妊婦歯科治療のすすめ
2016.6.17
こんにちは。
助手の陣内です。
今回は妊婦に起こりやすい口腔内トラブルなどについてお話します。
妊娠中は虫歯や歯周病になりやすいと言われています。
特に、妊娠性歯肉炎という言葉は聞いたことはありますか?その名前の通り、妊娠中の方に見られる歯肉炎です。
今まで歯ぐきの調子が何も悪くなかった女性の方が、妊娠することによって突然歯肉炎になってしまうことです。
ご自宅での歯ブラシで出血してきたり、歯肉が腫れて痛みが出る事で気づくことがほとんどです。
そこで今回はなぜ妊婦さんは虫歯や歯周病になりやすいのかをまとめてみました。
原因1.つわりによる歯みがき不足
つわりがひどい方だと、歯磨き粉の味や匂いがダメになったり、歯ブラシを口に入れることができなくなったりと、
歯みがきが不十分になる事により虫歯の発症や進行のリスクが高くなります。
原因2.ホルモンバランスによる唾液性質の変化
〇粘り気が出るため、細菌が活動しやすくなる。
〇妊娠すると唾液の量が減り、アルカリ性から酸性になりやすい。
〇食事の量も増え、何度も食事を取る事により、口の中が酸性の状態が長く続く。
酸性の口内は歯の再石灰化の働きが弱く、虫歯になりやすい状態なのです。
上記の理由が多くの原因です
予防法としては、
〇毎日のご自宅での口腔ケア
正しい歯磨き。
デンタルフロス(糸ようじ)や歯間ブラシを使う。
フッ素配合の歯磨き粉やマウスウォッシュを使う。
〇甘いものを控える
アメをなめることや、糖分の多い飲み物をダラダラ飲むことは控えましょう。
〇キシリトールガムを噛む
キシリトールの含まれているガムなどを噛むと、唾液が出て口の中を健康な状態に近づけてくれます。
〇健康な体作り
日頃から健康な体作りを心がけましょう。バランスのいい食生活と適度な運動で、抵抗力を高め、体のコンディションを整えておくことは虫歯予防にもつながります。
〇歯科健診を受ける
歯科衛生士による正しい歯磨きの方法(ブラッシング指導)で適切な指導と専門的なケアを受けることも大切です。
できれば妊娠する前から口の中の環境や体の栄養状態を整えて欲しいのですが、遅くても妊娠中には虫歯をしっかり治療したり歯ぐきの状態を改善して、出産時には口の中もいい状態で元気なお子様を出産して下さいね!(^^)
もちろん妊娠する前に、歯科治療を終え、妊娠中から口の中のメンテナンスに定期的に歯科医院へ来院する習慣をつけていただくことが、お母様そしてお子様のためにも一番の理想ですね。
是非とも積極的に歯科検診にお越しください!
受付にも妊婦歯科治療に関してのパンフレットが置いてありますのでご自由にお持ち帰り下さい。(^_^)